脱炭素型ライフスタイルの選択肢

住居・移動・食・消費財・レジャーの選択肢解説

このデータベースでは、移動、住居、食、その他(消費財、レジャー、サービス)に関する様々な脱炭素型ライフスタイルの選択肢を紹介しています。各地域のページに記載されている選択肢による温室効果ガス(カーボンフットプリント)の最大削減効果は、本ページ以降の表に記載されているように、それぞれの選択肢を最大限取り入れた場合(採用率100%)の効果です。これらの選択肢は、たとえ部分的に取り入れる(例えば、テレワーク週2日、菜食週1日)だけでも、カーボンフットプリントを削減することにつながります。

これらは、研究プロジェクトで分析した65項目をとりまとめた57の選択肢です。削減効果に関する詳細な定義と計算方法は、学術論文(Koide et al. 2021)をご覧ください。

脱炭素型ライフスタイル選択肢の解説やデータの使い方は、データブック(PDF冊子)にも掲載しています。その他の注意事項は、よくあるご質問をご覧ください。

住居



屋根の太陽光発電と高い省エネ性能によって、日常的なエネルギー消費を実質ゼロにし、建物の建設やメンテナンスによる温室効果ガス排出も相殺するライフサイクルカーボンマイナス住宅に住み替える
屋根の太陽光発電と高い省エネ性能によって、日常的なエネルギー消費を実質ゼロにするゼロエネルギー住宅に住み替える
屋根の太陽光発電と高い省エネ性能によって、日常的な外部からの電力供給を25%に抑える準ゼロエネルギー住宅に住み替える
自宅をリフォームして断熱等性能等級4にする
自宅の窓を断熱性能の高い二重窓に替える
自宅の屋根に太陽光パネルを設置して実質的に自宅の消費電力のすべてを賄う
自宅の屋根に太陽光パネルを設置して実質的に自宅の消費電力のすべてを賄った上で、調理器をIHにして調理用のガスの消費量をゼロにする
自宅の電力を再生可能エネルギー由来100%のプランに切り替える
自宅に太陽熱温水器を導入してガスボイラーと併用し、給湯に必要なエネルギーの約半分を太陽熱で賄って給湯用のガスや灯油の消費量を減らす
自宅の床面積を集合住宅の平均水準までコンパクトにすることで、冷暖房や照明に必要なエネルギーを減らす
ヒートポンプによる温水供給設備を導入することで、温水供給を電気により行う
暖房にガスストーブや石油ストーブを使わず、代わりにエアコンを使う
自宅の電球をすべてLEDに置き換える
自宅でウォームビズやクールビズの服装をすることで、冷暖房に必要なエネルギーを節約する
自宅でのエネルギー消費量のモニタリングや節電提案などを通し、家庭でのエネルギー消費を3%削減する

移動



同じ目的地の人と相乗り(ライドシェア)を行うことで、マイカーやタクシーに4人が乗り合わせてから移動する
マイカーを購入せず、カーシェアリング・レンタカーを利用する
マイカーを電気自動車に買い替える
マイカーを電気自動車に買い替え、充電を再生可能エネルギー由来の電力で行う
マイカーをプラグインハイブリッド車(PHEV)に買い替える
マイカーをプラグインハイブリッド車(PHEV)に買い替え、充電を再生可能エネルギー由来の電力で行う
マイカーをハイブリッド車(プラグインハイブリッド車を除く)に買い替える
マイカーを軽自動車に買い替える
マイカーのエコドライブにより燃費が最大20%改善する
通勤・通学以外の目的で市内を移動する際にマイカーを使わず、代わりにバス・電車・自転車を利用する
通勤・通学目的でマイカーを使わず、バス・電車・自転車を利用する
県境をまたぐような長距離移動でマイカーを使わず、代わりにバス・電車を利用する
国内線の飛行機を利用せず、代わりに長距離列車を利用する
タクシーを利用せず、代わりにバスと自転車を利用する
通勤目的の移動をゼロにする
帰省をオンラインで行うことで、家族を訪問するための移動距離をゼロにする
買い物に行く頻度を1週間あたり1回に減らす
職住近接により通勤・通学に費やす時間を1日あたり平均30分に短縮する
コンパクトな町に住むことで、買い物・通院・余暇活動などのために移動に費やす時間を1日あたり平均10分に短縮する
国内旅行の目的地を隣接県程度の近距離にとどめることで、旅行目的での飛行機の利用がなくなり、マイカーや公共交通機関などの移動距離が短くなる
海外旅行の代わりに、鉄道を利用した長距離の国内旅行で休暇を過ごす
週末のレジャーを近場にとどめることで、レジャー目的で列車・バス・マイカーを利用する距離が、自転車による移動の平均距離程度まで短くなる



肉・魚を食べず、代わりに乳製品・卵・豆類・穀物・野菜などを食べる生活をする
肉・魚・乳製品・卵を食べず、代わりに豆類・穀物・野菜などを食べる生活をする
食事全体を、食事バランスガイドで推奨される健康的な食生活のバランスに整える
菓子・スナック類・アルコール・清涼飲料水の消費量を、食事バランスガイドで推奨される健康的な食生活の水準まで減らす
肉を食べず、代わりに大豆ミートなど豆類やその加工品を食べる生活をする
肉を食べず、代わりに魚を食べる生活をする
牛肉・豚肉などを食べず、代わりに鶏肉を食べる生活をする
家庭での食品ロス、レストランでの食べ残しをなくし、その分だけ食料の購入量を減らす
旬の野菜や果物を食べて、農業用ハウスで栽培されるものを食べない生活をする
地元で採れた野菜や果物だけを食べる生活をする

消費財・レジャー



エネルギー消費の多い娯楽施設(映画館、遊園地など)などの代わりに、使われていないモノやスペースを活用した地域でのレクレーション(スポーツ・野外・文化活動など)で休日を過ごす
エネルギー消費の多い宿泊施設などの代わりに、使われていないモノやスペースを活用した地域でのアウトドアやキャンプなどで休暇を過ごす
アルコールとタバコを控え、喫煙が要因となる医療サービスが必要なくなる
服を長く着たり、古着を活用したりすることで、1年間あたりの衣類の新規購入量を約4分の1にまで削減する
エンターテインメント・スポーツ・ガーデニングなど娯楽に関する製品を厳選して購入し、長く大切に使うことで、1年間あたりの新規購入量を約4分の1にまで削減する
小型家電を厳選して購入し、長く大切に使うことで、1年間あたりの新規購入量を約4分の1にまで削減する
バッグ・ジュエリーを厳選して購入し、長く大切に使うことで、1年間あたりの消費量を約4分の1にまで削減する
家具・カーペット類を壊れるまで長く大切に使うことで、1年あたりの新規購入量を約5分の1にまで削減する
化粧品・衛生用品・台所用品・文房具を節約し、1年間あたりの新規購入量を約半分にまで削減する
印刷された本や雑誌を利用せず、代わりに電子書籍を利用する

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